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■格言集
小事を以て大事を知る
浅き位に因って深き位に入る
是れ智恵の性なり(無住「雑談集」)
この言葉の意味は解説するまでもないと思いますが、念のためにご紹介しておきます。
"蟻の一穴から堤防も崩れる"という諺と同じような意味だと思います。ささいなことをバカにしてはいけない、という教訓です。何事も浅いところから入っていって、だんだんと奥義に到達していく。これが人間の知恵というものだ・・・・と説いているわけです。
とはいえ、私たちはどうしてもささいなことを軽視してしまいがちです。
例えば、ふだん何気なく思いついたこと、つまり頭にパッとひらめいたアイデアです。これなども軽視しています。せっかくひらめいたアイデアなのに、それをつかまえておこうとしないのです。
この小さな思いつきこそが大事だと思います。古今東西の発明・発見も、すべてこうした思いつきに端を発しているわけです。
アイデアというものは、いつ、どこで思いつくかわかりません。そして、それがいつまでも心に残っているとは限りません。必要なときにいつでも取り出せるようなものではないのです。
だから、このように時をかまわずに頭にうかんでくるアイデアは何らかの形で保存しておく必要があります。そのためには、いつもペンと紙を身につけておくのがヒケツです。
少なくともペンだけは肌身離さず持っていることです。メモ用紙がなくてもかまいません。ポケットの中をさぐれば、必ず何かあります。レシートとか名刺とかにでもメモすればいいのです。このような準備があればOKです。
そして、アイデアが浮かんだらすかさず書きとめておきます。書きとめたメモは、折をみて別なノートに書き移します。このノートが自分の「アイデア帳」です。紙に書くという効用はとても重要です。全神経がそこに集中するからです。自分の考えを紙に書いているということは、自分の「心の上」にもそのことを書きとめているわけです。心に書きとめたわけですから、よく覚えています。聞きっ放しの場合よりもずっと長く正確に記憶しています。
前述した「アイデア帳」は普段からよく目を通しておいて、潜在意識に刻みこんでおきます。そうすると、いつの間にかそのアイデアが次々と実現していきます。潜在意識のなせるわざです。普段パッとひらめいた思いつきを大切にしましょう。 |
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