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■格言集
筆者のオフィスの庭先に、何本かの樹木が植えてあります。そうした植木を気をつけて観察してみると、ハッとさせられることがあります。きのうとは違った新しさが増えているからです。 新芽が出てきたとか、蕾が出てきたとか、花が咲いたとか、葉が大きくなったとか‥‥必ず何かの新しさが加わっています。一週間も観ないでいると、本当にハッと驚いてしまうほど変化しています。・生きているものは、このように常に新しいのだ・ということをイヤというほど見せつけられます。 私たち人間はどうなのでしょうか。私たちの身体も日に日に新しくなっています。例えば皮膚です。新しい皮膚が次々につくられ、きのうまでの古い皮膚は垢となって落ちていきます。 筋肉でも内臓でも同じです。古い組織は、とけて尿などと一緒に流れ出て、新しい組織ができます。私たち人間の身体も、きのうとは違う新しさが加わっているわけです。生きているものは常に新しいからです。 このことは、仕事や勉強についてもいえます。いつも昨日と同じのマンネリだと、新しいことを考えた人に先を越されてしまいます。仕事や勉強の進め方にも、常に新しい血が流れていなければなりません。 商品の売り方にしても、広告の出し方にしても、作業の進め方にしても‥‥昨日よりは今日、今日よりは明日というように、工夫をめぐらして進歩していかなければなりません。 お客様への挨拶の仕方、応対の仕方、電話のかけ方なども、小さなことだからとバカにしてはいけないと思います。小さなことでも、行き届いたやり方を工夫する習慣が大事です。 ・こうした方がいい・と気づいたことはさっそく改善します。この姿勢が「日々新たなり」です。新鮮な血が流れている証拠です。「善は急げ」ともいいます。 会社を定年退職して隠居する人がいます。つい先日までは仕事をしていたのですが、やめて家でブラブラしているわけです。こういう生活を始めると、その人は一気に老衰してしまいます。なぜかといいますと、「はたらき」がなくなったからです。 前述した通り、人間の生命は「はたらき」そのものなのです。その「はたらき」がなくなった時、生きる力は弱まります。 心臓にしても細胞にしても、常に働いて新陳代謝しています。新しいものを取り入れ、古いものを排泄して常に働いているからこそ、生きているわけです。人間は、働けば働くほど健康になるようにできているようです。「日々新たなり」を実践したいものです。 |
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